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臨床乳房検査で50歳以上の乳がん死亡率30%低下、インド

2021年3月8日  British Medical Journal

インド・ムンバイで、乳がん歴のない35-64歳の女性15万1538人を対象に、女性医療従事者が実施する2年に1回の臨床乳房検査(clinical breast examination)で乳がんが早期に診断でき、死亡率が低下するかを20年間のクラスター無作為化比較試験で検討した。 その結果、臨床乳房検査群は、臨床乳房検査がない2年に1回のがん検診のみ実施する対照群に比べて、乳がんが若齢で検出され(平均55.18歳 vs. 56.50歳、P=0.01)、病期はIII期またはIV期の割合が有意に低かった(37%vs. 47%、P=0.001)。対照群に比べると、臨床乳房検査群の乳がん死亡率が有意ではないが15%低かった(35-64歳:10万人年当たりの死亡率24.62 vs. 20.82、率比0.85、95%CI 0.71-1.01、P=0.07)。事後サブセット解析では、50歳以上で乳がん死亡率の約30%の相対的低下が見られたが(同34.68 vs. 24.62、率比0.71、0.54-0.94、P=0.02)、50歳未満では有意な低下が見られなかった(同21.03 vs. 19.53、...