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小児のA型レンサ球菌曝露にチック増悪と有意な関連見られず

2021年3月9日  専門誌ピックアップ

欧州9カ国の専門クリニック16施設で、慢性チック症(CTD)小児患者715例(年齢10.7±2.8歳、男児76.8%)を対象に、咽頭でのA群レンサ球菌(GAS)曝露とチック増悪の関連を前向きコホート研究で検討。平均追跡期間は16カ月、チック、強迫性障害(OCS)、注意欠如・多動性障害(ADHD)の重症度を月4回の受診および電話面接で評価し、GAS曝露を咽頭スワブおよび血清学的検査に基づく評価の4つの組合せを用いて解析した。 その結果、増悪発生率は43%だった。GAS曝露に時間的に関連する増悪の割合は曝露の定義により5.5-12.9%だった。4つのGAS曝露の定義とチック増悪に有意な関連は認められなかった(オッズ比の範囲1.006-1.235、いずれもP>0.3)。GAS曝露とチック、OCS、ADHDの重症度の変化との関連を検討したところ、GAS曝露は曝露の定義により17-21%の多動・衝動型症状重症度の縦断的変化と関連が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors C...