高齢者の睡眠障害と睡眠不足、認知症や死亡リスクと関連

米国縦断的全国代表調査のNational Health and Aging Trends Study（NHATS）に登録された65歳以上のメディケア受給者2812人の5年間のデータを用いて、睡眠不足および睡眠障害と認知症発症および全死亡との関連を検討した。 交絡因子で調整したコックス比例ハザードモデルでの解析の結果、睡眠時間5時間以下（調整後ハザード比2.04、95％CI 1.26-3.33）および睡眠潜時が30分超（同1.45、1.03-2.03）に認知症発症との関連が見られた。覚醒維持困難の頻度が「数日」（同1.49、1.13-1.94）および「ほぼ毎日/毎日」（同1.65、1.17-2.32）、昼寝の頻度が「数日」（同1.38、1.03-1.85）および「ほぼ毎日/毎日」（同1.73、1.29-2.32）、睡眠の質が「不良/極めて不良」（同1.75、1.17-2.61）、睡眠時間5時間以下（同2.38、1.44-3.92）に全死因死亡との関連が見られた。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名...