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脊髄髄膜瘤、出生前修復による身体機能改善は学齢期まで持続

2021年3月10日  JAMA Pediatrics

脊髄髄膜瘤に対する出生前修復と出生後修復を比較したMOMS試験の被験者を学齢期まで追跡した無作為化臨床試験(MOMS2試験)の副次解析で、出生前修復の学齢期身体機能への有効性を検討。出生前に修復術を受けた76例(平均年齢7.5歳)と出生後に修復術を受けた78例(同7.4歳)で、自助スキル(食事、入浴、着替えなど)、移動能力、運動レベルなどを比較した。 その結果、出生前修復群は出生後修復群よりも自助スキルが高く[FRESNOスケール(0-2で、高スコアほど自助スキルが高い)で最大スコアとなった小児の割合の平均90.8% vs. 85.5%]、修正Hoffer分類でcommunity ambulator(装具の有無に関係なく屋内外を歩行できる)となった小児の割合が高かった(51.3% vs. 23.1%、性別で調整後の相対リスク1.70、95%CI 1.23-2.34)。出生前修復群は解剖学的病変レベルよりも運動機能レベルが悪化する可能性が低かった(性別で調整後の相対リスク0.44、95%CI 0.25-0.77)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちら...