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肝硬変へのアルブミン投与、目標値設定は無益

2021年3月11日  New England Journal of Medicine

英国で、非代償性肝硬変で入院した患者777例を対象に、目標値を設定したアルブミン(Alb)投与の効果を検討する無作為化非盲検並行群間比較試験を実施。血清アルブミン値30g/L未満の患者を目標値設定群(380例)と標準治療群(397)に無作為に割り付け、目標値設定群には、血清アルブミン値30g/L以上を目標に最長14日間または退院まで20%ヒトアルブミン溶液を投与した。複合主要評価項目は、治療開始後3-15日目に発生した新たな感染症、腎機能障害、死亡とした。 1例当たりのアルブミン総投与量の中央値は、目標値設定群200g、標準治療群20gだった(調整後の平均差143g、95%CI 127-158.2)。主要評価項目が発生した患者の割合は、目標値設定群29.7%、標準治療群30.2%で、群間差は認められなかった(調整オッズ比0.98、95%CI 0.71-1.33、P=0.87)。重度または生命を脅かす重篤な有害事象の発現率は目標値設定群の方が多かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿でき...