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COVID-19に回復期血漿は無益、メタ解析

2021年3月11日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の治療に用いる回復期血漿の有効性を系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、回復期血漿をプラセボまたは標準治療と比較した査読付きRCT論文4報(計1060例)、その他公開済みRCT論文6報(計1万722例)を解析対象とした。査読済み4試験では、回復期血漿群の全死因死亡率の要約リスク比(RR)は0.93(95%CI 0.63-1.38)、絶対リスク差は-1.21%(同-5.29-2.88%)で、不正確性により根拠の確実性は低かった。全10報の要約リスク比は1.02(同0.92-1.12)で、未公表データが含まれているため根拠の確実性は中等度だった。査読付きRCTでは、入院期間の要約ハザード比は1.17(同0.07-20.34)、人工呼吸管理の要約リスク比は0.76(同0.20-2.87)、人工呼吸管理の絶対リスク差は-2.56%(同-13.16-8.05%)で、いずれも不正確性により根拠の確実性は低かった。臨床的改善、臨床的悪化、重篤な有害事象に関するデータが少なかったため、有意差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)...