1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19回復患者の3割にPTSD、症状も遷延

COVID-19回復患者の3割にPTSD、症状も遷延

2021年3月11日  JAMA Psychiatry

イタリア・ローマの大学病院内に新設した急性期回復後医療サービス施設で、重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため救急治療を受け、回復後30-120日以内の白人患者381例(平均年齢55.26歳、女性43.6%)の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を横断的研究で検討した。 その結果、COVID-19感染中は患者のほとんどが入院し(381例中309例、81.1%)、平均入院期間は18.41日だった。115例(30.2%)にPTSDが認められ、66例(17.3%)がうつ病エピソード、3例(0.7%)が軽躁病エピソード、27例(7.0%)が全般性不安障害、1例(0.2%)が精神病性障害の診断を受けた。PTSD患者は、女性が多く(64例、55.7%)、精神障害の既往(40例、34.8%)、急性期のせん妄や焦燥感(19例、16.5%)の報告率が高く、病後も内科的症状の持続率が高かった(3症状以上の持続が72例、62.6%)。PTSDとの関連因子に、性別(Wald法1=4.79、P=0.02)、せん妄や焦燥感(Wald法1=5.14、P=0.02)、内科症状の持続(Wald法2=12....