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ロス手術、若年・中高年患者の短期、長期転帰良好

2021年3月13日  専門誌ピックアップ

定期的にロス手術を施行している経験豊富な医療機関5施設で、1991-2018年の間にロス手術を施行した18-65歳の若年および中高年患者を対象に、手術後の長期転帰を国際多施設共同後ろ向きコホート研究で検討。追跡調査期間中央値は9.2年、評価項目は生存率および自家移植弁(置換後の大動脈弁)と同種移植弁(置換後の肺動脈弁)関連の再手術とした。 その結果、対象期間中、1431例(男性74.3%、1063例)が手術を受け、患者の手術時の年齢中央値は48.5歳だった。術式は、root inclusion法が355例(24.9%)、root replacement法が485例(34.0%)、subcoronary法が587例(41.1%)だった。右室流出路再建術には、98.6%(1189例)が同種移植弁、1.4%(17例)がバイオプロテーゼを用いていた。10例(0.7%)が退院前に死亡した。10年後および15年後の生存率は、それぞれ95.1%および88.5%だった。15年後の自家移植弁および同種移植弁関連の再手術回避率は、それぞれ92.0%および97.2%だった。遅発性イベントは自家移植弁の心内...