1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児期にADHDがあると後の精神病性障害リスク上昇

小児期にADHDがあると後の精神病性障害リスク上昇

2021年3月13日  JAMA Psychiatry

小児期のADHDと以後の精神病性障害発症リスクとの関連を系統的レビューとネットワークメタ解析で検討。コホート研究と症例対照研究のうち、18歳未満でADHDと診断された参加者とADHDでない対照者とを比較して精神病性障害発症の相対リスクを検討した15件をレビューの対象とし、メタ解析では12件(参加者185万例)を統合した。 その結果、小児期のADHD診断に以後の精神病性障害リスクの有意な上昇と関連が見られ、統合相対効果は4.74(95%CI 4.11-5.46)、I2=43%(同0-70)だった。下位集団解析では、転帰の精神病性障害(オッズ比5.04、95%CI 4.36-5.83)または統合失調症(同4.59、3.83-5.50)、研究デザインのコホート研究(同4.64、4.04-5.34)または症例対照研究(同6.81、4.21-11.03)、推定値の補正済み(同4.72、4.11-5.46)または未補正(同3.81、1.39-10.49)で有意な群間差は認められなかった。メタ回帰分析では、性別とバイアススコアを共変量として用いた場合、有意ではなかった。出版バイアスの根拠は認められ...