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日常的に収集したデータを用いたRCTは効果推定値が低い

2021年3月14日  British Medical Journal

日常的に収集したデータ(routinely collected data:RCD)を用いて転帰を評価した無作為化試験(RCD-RCT)と転帰の評価にRCDを用いない従来試験の効果推定値を比較。22のクリニカル・クエスチョン(clinical question:CQ)に対するコクランレビューのメタ解析に含まれたRCD-RCT 84件と従来試験463件を対象とした。ランダム効果メタ解析を用いてRCD-RCTと従来試験の治療効果の要約推定値を算出し、一致度をオッズ比の比率(ratio of odds ratios)で示した。 その結果、RCD-RCTは従来試験に比べて、好ましい治療効果を20%低く推定した(オッズ比の比率0.80、95%CI 0.70-0.91、I2=14%)。種々の転帰(死亡転帰:同0.92、0.74-1.15、I2=12%、非死亡転帰:同0.71、0.60-0.84、I2=8%)、データソース(電子医療記録:同0.81、0.59-1.11、I2=28%、レジストリ:同0.86、0.75-0.99、I2=20%、管理データ:同0.84、0.72-0.99、I2=0%)、デ...