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卵巣がん、腫瘍減量術後の転帰予測にフレイル指数が有用

2021年3月14日  専門誌ピックアップ

腫瘍減量手術を施行予定の卵巣がん患者144例を対象に、Mitnitskiらによって提案されたフレイルの欠損累積モデルに基づくフレイル指数の術後転帰予測能を前向き研究で検討した。 その結果、フレイルの診断を受けた患者の割合は、フレイル指数0.26超を診断基準とすると33%で、0.15超を基準とすると74%だった。ロジスティック回帰分析で、重度術後合併症のリスクが有意に上昇していたのは、フレイル指数0.26超の患者(オッズ比3.64、95%CI 1.34-9.85、P=0.01)、ECOG PS(全身状態)スコア2点以上の患者(同6.33、1.31-30.51、P=0.02)、手術の複雑さを示す手術術式スコアが高い患者(同8.86、1.88-41.76、P=0.006)だった。多変量コックス回帰分析では、腫瘍残存および低アルブミン値に加えて、フレイル指数0.15超(ハザード比1.87、95%CI 1.01-3.47、P=0.048)が全生存不良の有意なパラメータだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり...