70歳以上の待機的大手術施行患者497例を対象に、術後せん妄に起因する1年間の医療費を前向きコホート研究で検討した(SAGES研究)。 その結果、入院期間中に122例(25%)が術後せん妄を発症し、375例(75%)は発症しなかった。せん妄発症患者は非発症患者に比べて、未調整の医療費が有意に高かった[平均(標準偏差)14万6358(14万469)ドル vs. 9万4609(8万648)ドル]。交絡因子で調整後、せん妄に起因する累積医療費は患者1例当たり年間4万4291ドルだった。医療費はせん妄の重症度に比例して大幅に増加した(せん妄なし-軽度8万3534ドル、中等度9万9756ドル、重度14万8ドル)。重度のせん妄に起因する調整後の平均累積医療費は患者1例当たり年間5万6474ドルだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。