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ステント留置食道がん、外部照射追加で嚥下障害増悪防げず

2021年3月17日  専門誌ピックアップ

嚥下障害一次管理の自己拡張型金属ステント(SEMS)を留置した難治性食道がん患者199例を対象に、通常治療と比較した術後放射線外部照射の嚥下障害増悪予防効果を多施設共同非盲検第III相無作為化試験で検討(ROCS試験)。主要評価項目は、ステント留置後12週間までの嚥下障害増悪または死亡が報告された患者の割合の差とした。 その結果、放射線照射による嚥下障害の増悪減少は見られず、主要評価項目の完全データがある患者で嚥下障害増悪または死亡が報告されたのは、通常治療群74例中36例(49%)、放射線照射併用群75例中34例(45%)だった(調整後オッズ比0.82、95%CI 0.40-1.68、P=0.59)。全生存期間中央値は、通常治療群19.7週、放射線照射併用群18.9週で有意差はなかった(調整ハザード比1.06、95%CI 0.78-1.45、P=0.70、n=199)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが...