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急性脳内出血、ROSスカベンジャーで転帰改善

2021年3月18日  専門誌ピックアップ

急性脳内出血(ICH)患者123例を対象に、急性期での活性酸素種(ROS)スカベンジャーの神経保護効果を前向き無作為化試験で検討。ROSスカベンジャーとしてN-アセチルシステイン(1日当たり2000mg)およびセレン(同1600μg)の14日間静注投与した。 その結果、試験開始時の血腫体積と血腫周囲浮腫(PHE)体積に有意差は見られなかったが、2週間後のCT検査で測定したPHE体積はROSスカベンジャー群21.90±17.63、プラセボ群30.66±32.35(P<0.01)、PHE比は1.19±0.73、2.05±1.27(P<0.01)と有意差が見られた。リッチモンド興奮・鎮静尺度の目標値達成までの時間はROSスカベンジャー群5.98時間、プラセボ群8.42時間、集中治療室入室期間は6.46日、12.66日といずれもROSスカベンジャー群で有意に短縮した(いずれもP<0.01)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。...