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RAAS阻害薬関連の高K血症、投薬中止後の再発リスクは低い

2021年3月18日  専門誌ピックアップ

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬(RAASi)を服用中に高カリウム(K)血症を発症した高齢患者4万9571例を対象に、再発を予防する薬理学的介入を人口ベースの後ろ向きコホート研究で検討。介入なし、RAASi中止、RAASi減量、利尿薬新規使用、利尿薬増量、またはポリスチレンスルホン酸ナトリウム使用に患者を分類し、主要評価項目として1年間の高K血症再発を調査した。 その結果、高カリウム血症再発の累積発生率は、介入なし(35%)に比べて、RAASi中止で低く(29%)、RAASi減量(36%)、利尿薬新規使用(32%)および利尿薬増量(38%)では差がなく、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム使用では高かった(55%)。RAASi中止は、介入なしに比べて、1年間の心血管イベント(ハザード比0.96、95%CI 0.91-1.02)および全死亡(同1.05、0.96-1.15)のリスク上昇とは関連は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Commun...