COVID-19疑いにアジスロマイシン使用の根拠認められず
英国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いがあり合併症などのリスクが高い在宅療養患者2265例(65歳以上、併存疾患がある場合は50歳以上)を対象に、アジスロマイシンの有効性を無作為化対照非盲検アダプティブプラットフォーム試験(PRINCIPLE)で検討。アジスロマイシンと通常治療併用群、通常治療単独群、その他の介入群で比較した。 その結果、アジスロマイシン併用群402例(80%)、通常治療単独群631例(77%)が主要評価項目に規定した28日以内の回復を報告した。初回回復報告までの時間を見ると、アジスロマイシン併用群に通常治療単独群と比較した意義のある便益を示す根拠はほとんど認められず[ハザード比1.08、95%ベイズ信用区間(BCI)0.95-1.23]、初回回復までの時間中央値の推定便益は0.94日(95%BCI -0.56-2.43)に相当した。回復までの期間で臨床的に意義がある1.5日以上の便益が得られる確率は0.23だった。アジスロマイシン併用群16例(3%)、通常単独群28例(3%)が入院した(絶対的便益の割合0.3%、95%BCI -1.7-2.2)。死...
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