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小児のいびきと認知能力の関連、交絡因子調整後に弱まる

2021年3月22日  専門誌ピックアップ

米国のAdolescent Brain Cognitive Development研究に参加している9-10歳の定型発達児1万1873例を対象に、習慣性いびき(1週間に3晩以上)と認知能力の関連に対する潜在的交絡因子の影響を横断研究で検討。共変量(年齢、性別、BMIパーセンタイル、税引き前の年間世帯収入、保護者の教育レベル)調整前と調整後に、習慣性いびきと認知能力の関連を評価し、コーエンのd値で効果量を示した。 調整前では、習慣性いびきのある小児はいびきのない小児に比べ、米国国立衛生研究所Toolbox Cognition Batteryの全認知機能複合スコアが有意に低く(コーエンのd値0.35、95% CI 0.28-0.42)、結晶性認知能力複合スコア(同0.34、0.26-0.41)および流動性認知能力複合スコア(同0.28、0.21-0.35)でも差が見られた。しかし、調整後では、習慣性いびきと認知能力の関連は大幅に弱まった(コーエンのd値:全認知機能0.16、0.09-0.24、結晶性認知能力0.14、0.07-0.21、流動性認知能力0.13、0.06-0.21)。 この...