肺M. abscessus症のアミカシン含レジメン、菌亜種で効果に差

未治療のMycobacterium abscessus（M. abscessus）肺疾患（MABS-PD）患者82例を対象に、アミカシン吸入を含む多剤レジメンによる治療転帰を検討。初期フェーズでのレジメンはアミカシン静注＋イミペネム（またはcefoxitin）静注＋アジスロマイシン経口に、M. abscessus亜種のabscessus（M. absessus）または空洞病巣を伴う亜種massiliense（M. massiliense）の患者にはクロファジミンを上乗せした。継続フェーズではアミカシンを吸入に切り替えた。 患者の46例（56％）がM. massiliense-PD、36例（44％）がM. abscessus-PDで、病型別では23例（28％）が線維空洞型、59例（72％）が結節・気管支拡張型（うち23例が空洞病巣あり）だった。治療開始後12カ月時の治癒達成率は全体65％、M.massiliense群91％、M. abscessus群31％だった（P＜0.001）。症状改善が見られた患者の割合は全体88％、M. massiliense群96％、M. abscessus群...