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大腸がん肝転移切除後のリキッドバイオプシー陽性でOS不良

2021年3月23日  専門誌ピックアップ

大腸がん肝転移(CLM)切除患者63例を対象に、術後に採取した血漿を用いたリキッドバイオプシーの重要性を検討。次世代シーケンス解析で遺伝子70個の体細胞変異を検出した。 その結果、63例中42例(67%)がリキッドバイオプシー陽性だった。11例(18%)で1個、14例(22%)で2-3個、17例(27%)で4個以上の遺伝子変異が検出された。2年全生存率(OS)はリキッドバイオプシー陽性例で有意に不良で(70% vs. 100%、P=0.005)、変異が4個以上ある患者のOSは41%だった。63例中16例に連続リキッドバイオプシーを実施し、バイオプシー100件を血清がん胎児性抗原(CEA)値およびコンピュータ断層撮影(CT)検査の結果とマッチさせた。CT検査74件に転移が認められ、リキッドバイオプシー陽性検体の77%(P<0.001)およびCEA値が3ng/mL超だった検体の45%(P<0.22)との相関が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community...