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新型コロナ在宅検査で死亡回避の推定コスト大幅減

2021年3月23日  Annals of Internal Medicine

米国の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)在宅迅速抗原検査の臨床的および経済的効果をコンパートメント疫学モデルで予測した。対象期間を60日とし、在宅検査の有無別に、推定ウイルス量、感染者数、死亡者数、労働損失などの社会的総費用を検討した。 その結果、在宅検査を実施しない場合、モデル予測では60日間で感染者1160万人、死者11万9000人、総コスト101億ドル(入院治療費65億ドル、生産損失35億ドル)が発生する。一方で、毎週検査を実施した場合、280万人の感染、1万5700人の死亡が回避できるが、コストは223億ドル増加する。入院費用が減少(59億ドル)することで、追加の検査費用(125億ドル)と労働損失(140億ドル)の一部が相殺され、費用対効果の増分は、感染回避1件当たり7890ドル、死亡回避1件当たり143万ドルとなった。一般的に、統計的救命費用に対する支払い意欲は1件当たり500万-1700万ドルとされており、今回の死亡回避コストはそれよりも約1桁低くなることが明らかになった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただく...