膵尾部切除での脾静脈と膵実質同時切断、個別切断に非劣性
膵体尾部がんに対する膵尾部切除術施行患者318例を対象に、脾静脈と膵実質の同時切断と膵実質から剥離後の個別切断の安全性を多施設共同前向き非劣性無作為化第III相試験で比較。脾静脈の個別切断に対する同時切断の安全性評価のため、修正ITT解析対象集団を用いて結果を分析した。 個別切断群159例(50.3%)、同時切断群157例(49.7%)を修正ITT解析対象集団とした。修正ITT集団での解析の結果、グレードB/Cの膵液瘻発生率は、個別切断群27.1%(155例中42例)、同時切断群28.6%(154例中44例)となり、脾静脈の個別切断に対する同時切断の非劣性が示された(調整オッズ比1.108、95%CI 0.847-1.225、P=0.047)。術後腹腔内出血の割合は両群ともに1.3%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。