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AZワクチン、南ア変異株に対する有効率10.4%

2021年3月25日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の南アフリカ型変異株B.1.351(501Y.V2)に対するChAdOx1 nCoV-19ワクチン(AZD1222)の安全性と有効性を多施設共同二重盲検無作為化比較対照試験で検討。成人2026例(18-65歳未満、年齢中央値30歳)をワクチン群またはプラセボ群に均等に割り付け21-35日の間隔で2回接種した。 その結果、B.1.351変異株に対する耐性は、疑似ウイルス中和法と生ウイルス中和法のいずれも、ワクチン群の血清検体がプラセボ群の検体よりも高かった。主要解析では、プラセボ群717例中23例(3.2%)、ワクチン群750例中19例(2.5%)が軽度ないし中等度のCOVID-19を発症し、有効率は21.9%(95%CI -49.9-59.8)だった。COVID-19を発症した42例中39例(92.9%)がB.1.351変異株によるもので、変異株に対するワクチンの有効性は10.4%(95%CI -76.8-54.8)だった。重篤な有害事象の発現率はワクチン群とプラセボ群で同等だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集していま...