1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 広域中和抗体VRC01によるHIV-1感染予防、感受性株には有効

広域中和抗体VRC01によるHIV-1感染予防、感受性株には有効

2021年3月25日  New England Journal of Medicine

ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)感染の予防に広域中和抗体(bnAb)が使用できるかを2件の無作為化試験で検討(HVTN 704/HPTN 085試験、HVTN 703/HPTN 081試験)。リスクのある参加者をbnAb(VRC01)の低用量群(10mg/kg)と高用量群(30mg/kg)、プラセボ群に割り付け、8週ごとに計10回投与した。4週ごとにHIV-1検査を実施し、得られた分離株のVRC01 80%阻害濃度(IC80)をTZM-blアッセイで測定した。 HVTN 704/HPTN 085試験(2699例)では低用量群の32例、高用量群の28例、プラセボ群の38例、HVTN 703/HPTN 081試験(1924例)では28例、19例、29例がHIV-1に感染した。100人年当たりのHIV-1感染発生率は、HVTN 704/HPTN 085試験ではVRC01統合群2.35、プラセボ群2.98で(予防効果の推定値26.6%、95%CI −11.7-51.8、P=0.15)、HVTN 703/HPTN 081試験ではVRC01統合群2.49、プラセボ群3.10だった(同8.8...