人工関節置換術中のTXA投与、CADやステント歴ありでも安全

米国の三次医療センターで股関節または膝の人工関節全置換術（TJA）中にトラネキサム酸（TXA）を投与した患者2万6808例を対象に、冠動脈疾患（CAD）既往歴または冠動脈ステント留置歴のある患者に用いるTXAの安全性を後ろ向きに解析した。 その結果、術後90日以内に心筋梗塞を発症した患者はいなかった。90日以内の静脈血栓塞栓症（VTE）発生率はCAD既往あり群0.29％、既往なし群0.76％（P＝0.09）、冠動脈ステント留置歴あり群0％、なし群0.76％（P＝0.14）といずれも有意差は見られなかった。TXA投与法別のCAD既往患者のVTE発生率は静注投与群0.13％、経口投与群0.72％（P＝0.12）、冠動脈ステント留置患者ではいずれも0％で（P＝1.0）、投与法による有意差は見られなかった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。） 記...