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多発性硬化症、自家造血幹細胞移植で長期増悪抑制

2021年3月26日  専門誌ピックアップ

自家造血幹細胞移植を受けた多発性硬化症(MS)患者210例(再発寛解型122例)を対象に、移植後の長期臨床転帰を評価した。 その結果、障害無増悪生存(disability worsening-free survival)率が、再発寛解型MS患者で5年時85.5%、10年時71.3%、進行型MS患者で5年時71.0%、10年時57.2%となった。再発寛解型MS患者では、総合障害度スケール(EDSS)スコアが移植後に有意に低下した(1年当たりのEDSSスコア平均変化-0.09%、P=0.001)。再発寛解型MS患者では、BEAM(カルムスチン+エトポシド+シタラビン+メルファラン)+ATG(抗胸腺細胞グロブリン)の移植前処置が、NEDA-3(再発なし、身体障害進行なし、新規MRI病変なし)未達成のリスク低下に独立の関連が認められた(ハザード比0.27、95%CI 0.14-0.50、P<0.001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスと...