オメガ3とビタミンDに心房細動予防効果見られず

米50州から募集した心血管疾患、がん、心房細動（AF）の既往歴がない50歳以上の男女2万5119例（平均年齢66.7歳、女性50.8％）を対象に、海洋性オメガ-3脂肪酸のエイコサペンタエン酸（EPA）およびドコサヘキサエン酸（DHA）とビタミンDの長期投与によるAF発症予防効果を2×2無作為化臨床試験で検討。参加者をEPA-DHA（EPA 460mg/日、DHA 380mg/日）＋ビタミンD3（2000IU/日）投与群、EPA-DHA＋プラセボ投与群、ビタミンD3＋プラセボ投与群、プラセボ2剤投与群に無作為に割り付けた。 その結果、2万4127例（96.1％）が試験を完了した。投与および追跡調査期間中央値5.3年で、900例がAFを発症した（試験対象集団の3.6％）。EPA-DHAとプラセボの比較で、それぞれ469例（3.7％）および431例（3.4％）がAFを発症した（ハザード比1.09、95％CI 0.96-1.24、P＝0.19）。ビタミンD3とプラセボの比較では、それぞれ469例（3.7％）および431例（3.4％）がAFを発症した（同1.09、0.96-1.25、P＝0.1...