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消化器手術の術後有害転帰リスクに麻酔科医の経験が関連

2021年3月27日  JAMA Surgery

複雑な消化器がん手術後の短期転帰と麻酔科医の手術担当件数との関連をコホート研究で検討。行政の医療データセットを用いて、消化器がんのため食道切除術、膵切除術または肝切除術を施行した成人患者(8096例、年齢中央値65歳)を対象に、担当件数が多い麻酔科医(年間6件以上)と少ない麻酔科医で主要評価項目[90日間の重大合併症(Clavien-Dindo分類のグレード3-5)と再入院の複合]の発生率を比較した。 麻酔科医842例が手術を担当し、担当件数中央値は年間3件だった。2166例(26.7%)が、担当件数が多い麻酔科医の医療を受けていた。主要転帰の発生率は、麻酔科医の担当件数が多かった患者で36.3%、少なかった患者で45.7%だった。調整後、担当件数が多い麻酔科医の医療に、主要転帰(調整オッズ比0.85、95%CI 0.76-0.94)、重大合併症(同0.83、0.75-0.91)、予定外の集中治療室入室(同0.84、0.76-0.94)の低オッズとの独立の関連が認められたが、再入院(同0.87、0.73-1.05)と死亡率(同1.05、0.84-1.31)との関連はなかった。 この記...