新型コロナ既感染による再感染防御率は約8割

デンマークの全国大規模PCR検査データ（約400万例、人口の69％）を用いて、新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）既感染による再感染に対する防御力を推定。COVID-19流行第1波（2020年3月-5月）期間中のPCR検査陽性者と陰性者で、第2波（2020年9月1日-12月31日）期間中の感染率を比較した。 その結果、追跡対象とした52万5339例中1万1068例（2.11％）が第1波期間中にPCR陽性となった。このうち72例（0.65％）が第2波で再び陽性となったのに対し、第1波PCR陰性者51万4271例のうち1万6819例（3.27％）が第2波でPCR陽性となった（調整リスク比0.195、95％CI 0.155-0.246）。 再感染に対する防御率は80.5％（95％CI 75.4-84.5）だった。代替コホート解析でもほぼ同じ結果だった（調整後リスク比0.212、0.179-0.251、推定防御率78.8％、74.9-82.1）。代替コホート解析では、65歳以上の再感染に対する観察防御率は47.1％（95％CI 24.7-62.8）だった。再感染の推定防御率に性差はなく...