米の肥満・過脂肪症増加傾向に人種・民族差

2011-2018年米国国民健康栄養調査（NHANES）に登録された20歳以上の米国成人2万1399例のデータを用いて、肥満および過脂肪症に見られる人種または民族別の傾向を検討。体重・身長（BMI）、腹囲、体脂肪率、除脂肪量を測定し、BMIが非アジア人で30以上、アジア人で27.5以上、腹囲が男性で102cm以上、女性で88cm以上を肥満と定義した。 2万1093例でBMI、2万80例で腹囲、1万864例で体脂肪率を測定した。2011-12年から2017-18年の間で、それぞれ年齢で補正後、全体の全身肥満有病率は35.4％から43.4％（傾向のP＜0.001）、腹部肥満有病率は54.5％から59.1％（傾向のP＝0.02）に上昇し、平均BMIは28.7から29.8（傾向のP＝0.001）、平均腹囲は98.4cmから100.5cmに増加した（傾向のP＝0.01）。ヒスパニック系、非ヒスパニック系白人、非ヒスパニック系アジア人でBMIおよび腹囲の有意な増加が認められた（いずれも傾向のP＜0.05）が、非ヒスパニック系黒人では認められなかった。非ヒスパニック系アジア人で体脂肪率が有意に上昇...