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スイスの新型コロナ、学校内クラスターはまれ

2021年3月28日  British Medical Journal

スイス・チューリッヒ州内の学校55校275クラスを対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の学校クラス内血清陽性率を地区別に評価し、小児クラスターを検討。2020年6月から7月(夏季)は小児2603例、2020年10月から11月(秋季)は小児2552例が参加した(年齢範囲6-16歳)。 夏季に血清結果が得られた2496例中74例が血清陽性だったが、秋季では2503例中173例に増加した。それまで血清陽性でなかった小児のSARS-CoV-2血清陽性率は、夏季2.4%、秋季4.5%で、一度でも血清陽性となった小児は7.8%と推定された。血清陽性率は地区でばらつきがあった(秋季で1.7-15.0%)。低学年(6-9歳)、中学年(9-13歳)、高学年(12-16歳)に有意差は認められなかった。 両季で血清検査を受けた2223例をみると、血清陽性だった70例中28例(40%)が陰性転換し、血清陰性だった2153例中109例(5%)が陽性転換した。血清陰性だった小児の22%、夏季以降に新たに血清陽性になった小児の29%が症候性だった。2020年7月から11月にSARS-CoV-2感染が...