新型コロナ入院後の4カ月転帰で6割に肺後遺症　仏

フランスの新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の回復者478例（平均年齢61歳、男性201例）の4カ月後転帰を前向き非対照コホート研究で検討した。対象者に電話インタビューを実施し、関連症状がある回復者と集中治療室（ICU）に入室していた回復者全例には外来診療でさらに詳細を評価した。 その結果、244例（51％）がCOVID-19以前にはなかった症状を1件以上報告した（疲労31％、認知症状21％、新たに生じた呼吸困難16％）。177例（37％、ICUに入室していた142例中97例を含む）にさらに詳細な評価を実施したところ、20項目Multidimensional Fatigue Inventory（130例）のスコア中央値は、意欲低下4.5点、精神的疲労3.7点（同3.0-4.5）だった（1-5点）。36項目簡易健康調査（145例）のスコア中央値は、「身体的問題による役割制限」下位尺度が25点だった（0-100点）。 171例中108例（63％）に胸部CT検査で異常（微細なすりガラス陰影）を認めた。このうち33例（19％）には線維性病変も認められ、1例を除き実質部分の25％未満...