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機械換気の重症患者、利尿薬戦略で体液バランス改善

2021年3月29日  専門誌ピックアップ

血行動態が安定している侵襲的機械換気実施中の重症患者166例を対象に、体液過剰に対する利尿薬戦略の有効性および安全性を無作為化比較試験で検討(IRIHS試験)。利尿薬はフロセミドを使用し、体液過剰はICUでの3%以上の体重増加と定義した。主要評価項目は基準体重(ICU入室後24時間時の体重)から抜管成功時までの体重変化量として定義した体液バランスとした。 その結果、体液バランスは利尿薬投与群1.4kg、対照(利尿薬の非投与)群6.4kgだった(P<0.001)。多重代入法での解析で、体液バランスは利尿薬群で対照群に比べ有意に低かった(平均差-4.8、95%CI -7.3--2.5、P<0.001)。死亡率は利尿薬群14%、対照群18%(P=0.5)、急性腎障害進行発生率は75.3%、59.7%だった(P=0.03)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確...