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ペムブロリズマブ、トリプルネガティブ乳がんのOS有意に改善せず

2021年3月31日  The Lancet Oncology

31カ国の150施設で、転移トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の2次または3次治療に用いるペムブロリズマブの有効性と安全性を医師選択の化学療法と比較する無作為化非盲検第III相試験を実施した(KEYNOTE-119試験)。622例をペムブロリズマブ群と化学療法群(カペシタビン、エリブリン、ゲムシタビン、ビノレルビンいずれか単剤)に1対1の割合で無作為に割り付けた。主要評価項目は、PD-L1陽性CPS 10以上の被験者、CPS 1以上の被験者、全体の全生存期間(OS)とした。 OS中央値は、CPS 10以上(ペムブロリズマブ群12.7カ月、化学療法群11.6カ月、ハザード比0.78、95%CI 0.57-1.06、ログランク検定のp=0.057)、CPS 1以上(同10.7カ月、10.2カ月、0.86、0.69-1.06、p=0.073)、全体(9.9カ月、10.8カ月、0.97、0.82-1.15)でいずれも有意差はなかった。重篤な有害事象発現率はペムブロリズマブ群20%、化学療法群20%、死亡に至る治療関連有害事象発現率はそれぞれ1%未満、1%だった。 この記事への読者の皆様(医...