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HIV陽性者のADCリスク、ART即時開始で抑制できるか

2021年3月31日  Annals of Internal Medicine

抗レトロウイルス療法(ART)未実施のHIV陽性者8318例を対象に、ART即時開始が非AIDS指標悪性腫瘍およびAIDS指標悪性腫瘍(ADC)の10年リスクにもたらす効果をD:A:D(Data collection on Adverse events of anti-HIV Drugs)試験(2006-2016年)を用いた国際共同前向きコホート研究で検討。CD4数<350×109/Lおよび500×109/LでARTを開始する場合と比較した。 年齢中央値36歳のHIV陽性者を6万4021人・年追跡調査した結果、非AIDS指標悪性腫瘍が231例、AIDS指標悪性腫瘍が272例発生した。ART即時開始群では、非AIDS指標悪性腫瘍およびAIDS指標悪性腫瘍の10年リスクは、それぞれ2.97%(95%CI 2.37-3.50)および2.50%(同2.37-3.38)だった。ART延期群を即時開始群と比べると、10年間の絶対リスク差は、非AIDS指標悪性腫瘍でそれぞれ0.12%ポイント(同-0.01-0.26)および0.29%ポイント(同-0.03-0.73)、AIDS指標悪性腫瘍でそれぞれ...