認知症患者の抑うつ症状に非薬物療法が有効

認知症の神経精神症状として抑うつがある患者またはうつ病（DSM-5）の診断を受けた認知症患者の抑うつ症状軽減に対する薬物的介入と非薬物的介入の相対的有効性を系統的レビューとメタ解析で検討。256件の研究（認知症患者2万8483例）を解析対象とした。 その結果、うつ病の診断がなく抑うつ症状のあった認知症患者のネットワークメタ解析（研究213件、認知症患者2万5177例、研究間分散0.23）で、認知刺激（平均差−2.93、95％信用区間−4.35-−1.52）、認知刺激とコリンエステラーゼ阻害薬の併用（同−11.39、−18.38-−3.93）、マッサージとタッチ療法（同−9.03、−12.28-−5.88）▽集学的ケア（同−1.98、−3.80-−0.16）、作業療法（同−2.59、−4.70-−0.40）▽運動と社会的交流、認知刺激の併用（同−12.37、−19.01-−5.36）、回想法（同−2.30、−3.68-−0.93）通常治療よりも大きく抑うつ症状が改善した。マッサージとタッチ療法、認知刺激とコリンエステラーゼ阻害薬の併用、認知刺激と運動、社会的交流の併用は、一部の薬物的介...