新型コロナ感染後、IgG抗体は4カ月持続
2021年3月31日
Annals of Internal Medicine
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染後の成人(18歳以上)の抗体反応について、MEDLINE やCochraneなどのデータベースを系統的レビューで検討した。対象期間を2020年1月1日から12月15日とし、査読済みの英語文献に限定した。 その結果、観察研究66報(被験者合計1万6525例)を抽出した。SARS-CoV-2感染後、対象症例の大半でIgM/IgG抗体が検出可能だった。中等度の根拠から、IgG値のピークは発症後約25日間で、120日間以上にわたって検出される点、IgM値は約20日間がピークでその後低下する点が示された。このほか、根拠の水準は低いが、対象症例のほとんどに中和抗体が産生され数カ月間持続すること、高齢者、重症度が高い患者、症状がある患者では、抗体値が高くなることも明らかになった。SARS-CoV-2に感染しても抗体ができない症例もあり、その理由は不明だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なり...
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