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オラパリブで再発卵巣がんのOS改善

2021年4月1日  The Lancet Oncology

プラチナ製剤感受性でBRCA1/2変異がある再発卵巣がんに用いるオラパリブ維持療法(300mgを1日2回経口投与)の効果を検討した第III相二重盲検無作為化プラセボ対照試験(SOLO2/ENGOT-Ov21試験)の最終解析結果を報告。16カ国123施設で295例を組み入れ、オラパリブによる全生存期間(OS)改善効果を評価した。 追跡期間中央値はオラパリブ群65.7カ月、プラセボ群64.5カ月、OS中央値はそれぞれ51.7カ月、38.8カ月だった(ハザード比0.74、95%CI 0.54-1.00、P=0.054)。治療下で発現したグレード3以上の有害事象のうち最も頻度が高かったのは貧血(オラパリブ群21% vs プラセボ群2%)だった。オラパリブ群の26%、プラセボ群の8%に重篤な有害事象が発現した。オラパリブ群の4%が治療中に発現した有害事象のため死亡し、そのうち6例が治療に関連があると判定された(骨髄異形成症候群3例、急性骨髄性白血病3例)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるD...