新型コロナ患者の脳卒中は重症度・死亡率が高い

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）を合併した急性虚血性脳卒中（AIS）患者の臨床像や転帰をGet With The Guidelines-Stroke（GWTG-Stroke）データの解析で検討。GWTG-Strokeに参加している病院458施設から4万1971例（COVID-19合併AIS患者1143例、COVID-19がないAIS患者4万828例）を登録した。 その結果、AIS単独患者に比べると、COVID-19合併AIS患者は年齢層が若く、非ヒスパニック系黒人、ヒスパニック系、アジア人が多く、National Institutes of Health Stroke Scale（NIHSS）スコアが高く、大血管閉塞の割合が高かった。血栓溶解療法と血栓除去術の実施率は両群間で同等だった。COVID-19合併群は、CT検査までの時間（中央値55分 vs. 35分、P＜0.001）、穿刺までの時間（同59分 vs. 46分、P＜0.001）、血管内治療までの時間（同114分 vs. 90、P＝0.002）が長かった。調整モデルでは、COVID-19合併AIS患者は、修正ランキ...