早産児の臍帯結紮遅延、早期結紮より死亡リスク低い

早産児の4通りの臍帯処置（臍帯早期結紮、臍帯遅延結紮、臍帯ミルキング、臍帯ミルキングと臍帯遅延結紮）を無作為化試験56件（早産児6852例）の系統的レビューとネットワークメタ解析で比較。主要評価項目は退院前死亡とし、脳室内出血、重度脳室内出血、濃厚赤血球輸血の必要性、新生児期のその他の疾患有病率を副次評価項目とした。 その結果、臍帯早期結紮と比較すると、臍帯遅延結紮は死亡（22試験、3083例、7.6％ vs. 5.0％、オッズ比0.64、95％信用区間0.39-0.99）、脳室内出血（25試験、3316例、17.8％ vs. 15.4％、同0.73、0.54-0.97）、濃厚赤血球輸血の必要性（18試験、2904例、46.9％ vs. 38.3％、同0.48、0.32-0.66）のオッズが低かった。臍帯早期結紮と比較すると、臍帯ミルキングは脳室内出血（10試験、645例、22.5％ vs. 16.2％、同0.58、0.38-0.84）および濃厚赤血球輸血の必要性（9試験、688例、47.3％ vs. 32.3％、同0.36、0.23-0.53）のオッズが低かった。臍帯ミルキングと臍...