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IBDの感染症リスク、ベドリズマブ vs. TNFα拮抗薬

2021年4月2日  専門誌ピックアップ

炎症性腸疾患(IBD)患者を対象に、腫瘍壊死因子α(TNFα)拮抗薬とベドリズマブの入院を要する重篤な感染症の発症リスクを後ろ向きコホート研究により比較。診療報酬請求データベースを用いて、2014-18年に新規にTNFα拮抗薬を開始した患者4881例(年齢41±15歳、クローン病患者60%)、ベドリズマブを開始した患者1106例(年齢44±16歳、クローン病患者39%)を組み入れた。 その結果、TNFα拮抗薬群では5786人年の追跡期間中434例、ベドリズマブ群では1040人年の追跡期間中86例に重篤な感染症が発症した。ベドリズマブはTNFα拮抗薬に比べて、潰瘍性大腸炎(UC)患者では重篤な感染症リスクが46%低かった(ハザード比0.54、95%CI 0.35-0.83)が、クローン病患者では有意差がなかった(同1.30、0.80-2.11)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません...