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期待のHIVワクチン、予防効果示せず試験中止

2021年4月3日  New England Journal of Medicine

南アフリカで、HIV-1サブタイプCウイルスを用いたHIVワクチンレジメンの有効性を検討する第IIb/III相試験を実施(HVTN 702試験)。HIV-1に感染していない成人5404例をワクチン群(2704例)とプラセボ群(2700例)に無作為に割り付け、0カ月時と1カ月時にALVAC-HIVを接種し、3、6、12、18カ月時にALVAC-HIV+MF59アジュバント添加2価サブタイプC gp120を計4回ブースター接種した。主要有効性評価項目は、無作為化後24カ月以内のHIV-1感染とした。 2020年1月、中間解析で事前に規定した無効性の基準が満たされたため、ワクチン接種を中止した。参加者の年齢中央値は24歳で、70%が女性だった。有害事象の発現率はワクチン群とプラセボ群で同等だった。24カ月間の追跡期間中、ワクチン群の138例とプラセボ群の133例がHIV-1感染症の診断を受けた(ハザード比1.02、95%CI 0.81-1.30、P=0.84)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投...