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意識障害を伴う頭部外傷、8割がリハビリ入院中に回復

2021年4月3日  JAMA Neurology

中等度ないし重度の頭部外傷患者1万7470例(年齢中央値39歳、男性74%)を対象に、意識障害(DOC)発生率や意識回復の関連因子などをコホート研究で検討した。 患者の57%で初期にDOCが見られ、12%はリハビリ病棟入院時もDOCが持続していた。DOC持続患者は意識障害がない患者に比べ若年で、高速外傷が重度で、圧排効果、脳室内出血、皮質下挫傷を呈し、急性期治療期間が長かった。昏睡患者の82%がリハビリ病棟入院中に意識を回復した。脳室内出血なし(調整後オッズ比0.678、95%CI 0.532-0.863、P=0.002)、圧排効果なし(同0.759、0.595-0.968、P=0.03)が意識回復の関連因子だった。入院時から退院時までの機能的自立度評価表(FIM)スコア改善度はDOC群+43点、非DOC群+37点で(P=0.002)、DOC群の40%が部分的または完全な機能的自立を達成した。若年、男性、脳室内出血なし、圧排効果なし、皮質下挫傷なしに良好な機能転帰との関連が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは...