1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 挿管患者の45%に主要有害事象、29カ国調査

挿管患者の45%に主要有害事象、29カ国調査

2021年4月3日  Journal of the American Medical Association

挿管に伴う有害事象の発現率および特性を多国間多施設共同前向きコホート試験で検討(INTUBE試験)。29カ国197施設の救急外来および集中治療室(ICU)で気管挿管中の重篤患者を恣意的抽出法を用いて登録した。主要評価項目は、挿管に伴う主要な有害事象(挿管開始30分以内に心血管系の不安定化、重度の低酸素血症、心停止いずれか1つ以上の発現と定義)とした。 その結果、3659例をスクリーニングし、2964例(年齢中央値63歳、男性62.6%)を組み入れた。主な挿管理由は、呼吸不全(52.3%)、神経障害(30.5%)、心血管系不安定(9.4%)だった。対象患者の45.2%に主要評価項目が発生した。頻度の高い有害事象は、心血管系の不安定化(42.6%)、重度の低酸素血症(9.3%)、心停止(3.1%)だった。副次評価項目の全体のICU内死亡率は32.8%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものでは...