19カ国の人工呼吸器離脱、2割で直接抜管、5割に初回SBT

6地域19カ国の集中治療科（ICU）142施設で24時間以上侵襲的人工呼吸管理をしている重篤患者を対象に、国際間の初回人工呼吸器離脱イベント［抜管、自発呼吸トライアル（SBT）、気管切開術］の違いや臨床転帰との関連を前向き観察研究で検討した。 1868例（年齢中央値61.8歳、男性62.8％）のうち、424例（22.7％）で直接抜管、930例（49.8％）に初回SBT（81.8％が成功）、150例（8.0％）に直接気管切開を実施、364例（19.5％）が離脱を試みる前に死亡した。各地域で、離脱に関する指示書の使用、日常のスクリーニング、SBT実施方法、人工呼吸器の換気モード、離脱に携わる臨床医の役割が異なっていた。 初回直接抜管患者に比べると、初回SBT実施患者の方がICU死亡率が高く（4.7％ vs. 10.3％、絶対差5.6％、95％CI 2.6-8.6）、人工呼吸期間が長く（中央値2.9日 vs. 4.1日、同1.2日、0.7-1.6）、ICU在室期間が長かった（中央値6.7日 vs. 8.1日、同1.4日、0.8-2.4）。初回SBT不成功患者は、成功患者よりもICU死亡率が...