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MS患者の新型コロナ、歩行障害あると重症化リスク上昇

2021年4月7日  JAMA Neurology

多発性硬化症(MS)患者の北米レジストリー横断データを用いて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染に伴う転帰と危険因子を検討。SARS-CoV-2検査陽性または新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が強く疑われるMS患者1626例(平均年齢47.7歳)を解析対象とした。臨床転帰は4段階(入院なし、入院のみ、ICU入室または要呼吸補助、死亡)で評価した。 その結果、対象患者の82.7%がSARS-CoV-2検査陽性(女性74.0%、再発寛解型MS80.4%)だった。人種の内訳は、非ヒスパニック系白人61.5%、黒人20.8%、ヒスパニック系/ラテン系11.7%だった。SARS-CoV-2感染例の49.5%に合併症があり、全死亡率は3.3%だった。その他の危険因子で調整後、歩行障害(入院なしと比較したオッズ比:入院2.8、95%CI、ICU入室・要呼吸補助3.5、1.6-7.8、死亡25.4、9.3-69.1)と高齢(入院なしと比較した10歳ごとのオッズ比:入院のみ1.3、95%CI 1.1-1.6、集中治療室/要呼吸補助1.3、0.99-1.7、死亡1.8、1.2-2....