ヘルメット型非侵襲的換気で呼吸補助離脱日数改善せず

イタリアの集中治療室（ICU）で、ヘルメット型非侵襲的換気（NIV）管理の効果を多施設共同無作為化試験で検討（HENIVOT試験）。中等度ないし重度の低酸素性呼吸不全を合併した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者109例（年齢中央値65歳、女性21例）を、48時間以上のヘルメット型非侵襲的換気管理（呼気終末陽圧10-12cmH2O、圧支持10-12cmH2O）後に高流量経鼻酸素療法に切り替えるグループ（ヘルメット群、54例）と高流量経鼻酸素（60L/分）のみを投与するグループ（HFNO単独群、55例）に割り付けた。主要評価項目は登録後28日以内の呼吸補助離脱日数とした。 無作為化後28日間の呼吸補助離脱日数の中央値は、ヘルメット群20日、HFNO単独群18日だった（平均差2日、95％CI −2-6、P＝0.26）。事前に規定した副次評価項目9項目の報告では、7項目で有意差が認められなかった。28日以内に気管内挿管を要した患者の割合はヘルメット群30％、HFNO単独群51％（差−21％、95％CI −38-−3％、P＝0.03）、28日以内の侵襲的機械換気離脱日数の中央値は...