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尿路上皮がん、アテゾリズマブ術後療法でDFS改善せず

2021年4月8日  The Lancet Oncology

リンパ節郭清を伴う根治的膀胱摘除術または腎尿管摘除術を施行した18歳以上の筋層浸潤尿路上皮がん患者809例を対象に、アテゾリズマブ術後補助療法の有効性と安全性を多施設共同非盲検無作為化第III相試験で検討(IMvigor010試験)。術前補助化学療法の有無、リンパ節郭清数、病理学的リンパ節転移の有無、腫瘍の病期、PD-L1の発現状況で層別化した上で、患者をアテゾリズマブ群と経過観察群に無作為に割り付けた。 その結果、主要評価項目の無病生存期間(DFS)中央値は、アテゾリズマブ群19.4カ月(95%CI 15.9-24.8)、経過観察群16.6カ月(同11.2-24.8)だった(層別化ハザード比0.89、95%CI 0.74-1.08、P=0.24)。重篤な有害事象の発現率は、アテゾリズマブ群31%、経過観察群18%だった。アテゾリズマブ群の16%にグレード3または4の治療関連有害事象、アテゾリズマブ群1例に治療関連死が発生した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Co...