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POAG患者の白内障手術、iStent inject併用でQOL改善

2021年4月9日  専門誌ピックアップ

白内障手術施行の原発性開放隅角緑内障(POAG)患者505例を対象に、手術単独と手術+ステント(商品名:iStent inject)留置後の生活の質(QOL)を比較。1、6、12、24カ月時のVision Function Questionnaire(VFQ-25)と眼表面疾患指数(OSDI)の複合スコアに基づく患者報告転帰(PRO)でQOLを評価し、意義のある最小変化量に基づく改善達成をPRO奏効と定義した。 その結果、全評価時点で、ステント群のPRO奏効率が手術単独群よりも高く、平均奏効率はVFQ-25評価で58.0%、45.8%、OSDI評価で56.7%、48.9%だった(いずれもP<0.05)。ステント群の奏効のオッズは、VFQ-25評価で60%(P<0.05)、OSDI評価で32%(P>0.05)高かった。VFQ-25下位尺度の「運転」(ステント群49.0% vs. 手術単独群28.8%)、「目の痛み」(59.3% vs. 47.2%)、「全体的な見え方」(71.8% vs. 60.0%)では群間差があった(いずれもP<0.05)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメ...