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胆道がんの2次治療、FOLFOXでOS改善

2021年4月9日  The Lancet Oncology

英国20施設で、進行胆道がんの2次治療に用いるFOLFOX(フォリン酸、フルオロウラシル、オキサリプラチン)化学療法の全生存率(OS)改善効果を第III相非盲検無作為化比較試験で検討。1次治療後に進行した胆道がん患者162例を組み入れ、積極的な症状制御(ASC)+FOLFOX群とASC単独群に1対1で無作為に割り付けた。主要評価項目はintention-to-terat(ITT)集団で評価した全生存期間(OS)とした。 追跡期間中央値は21.7カ月で、OS中央値はASC+FOLFOX群6.2カ月、ASC単独群5.3カ月だった(補正ハザード比0.69、95%CI 0.50-0.97、P=0.031)。OSはASC+FOLFOX群で6カ月時50.6%、12カ月時25.9%、ASC単独群でそれぞれ35.5%、11.4%だった。ASC単独群の52%、ASC+FOLFOX群の69%にグレード3-5の有害事象が発現し、化学療法関連死がASC+FOLFOX群で3件あった(感染症、急性腎障害、発熱性好中球減少症が各1件)。FOLFOX関連で高頻度に報告されたグレード3-5の有害事象は、好中球減少症(...