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肺動脈性肺高血圧症、sotaterceptで肺血管抵抗が低下

2021年4月9日  New England Journal of Medicine

肺動脈性肺高血圧症の基礎治療を受けている成人106例を対象に、新規の融合タンパク質sotaterceptの効果を多施設共同試験で検討。患者をsotatercept 0.3mg群、同0.7mg皮下注群、プラセボ群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、ベースラインから24週時までの肺血管抵抗の変化量とした。 その結果、主要評価項目を見ると、sotatercept 0.3mg群とプラセボ群の最小二乗平均差は−145.8dyn-sec-cm-5(95%CI −241.0-−50.6、P=0.003)、sotatercept 0.7mg群とプラセボ群の最小二乗平均差は−239.5dyn-sec-cm-5(同−329.3-−149.7、P<0.001)だった。頻度の高かった血液学的有害事象は血小板減少とヘモグロビン値上昇だった。sotatercept 0.7mg群の1例が心停止のため死亡した。 ■この記事に対する有識者のコメント 香坂俊 慶応義塾大学講師 循環器内科 primary PHにBMPR2の遺伝子変異、あるいはその代謝経路の機能不全が濃厚に関与しているということは数年前から(いやもっと前...